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シリコンゴムとフッ素ゴムの違い。どんなゴム?特性は?

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シリコンゴムとフッ素ゴムは、どちらも優れた特性を持つゴムの素材・材質です。

このページでは、シリコンゴムとフッ素ゴムの違いについて解説します。

一般的なシリコンゴムとフッ素ゴムとは

シリコンとは

シリコンとは、合成高分子化合物の総称で、有機ケイ素化合物のことを指します。

シリコンゴムと呼ばれるものは、「シリコン樹脂」であり、総称として「シリコーン」や「シリコン」と略されて呼ばれることが多く、ケイ素の英語:Siliconとは違い、紛らわしいため注意が必要です。

シリコンとシリコーン、SiliconとSiliconeについては、「▼シリコーンとシリコンの違い(Silicone/Silicon)」を参考にしてください。

フッ素ゴムとは

フッ素ゴムとは、

部分フッ素樹脂あるいはフッ素樹脂の共重合体をフォームに加工したもの(出典:Wikipedia

のことを指し、ゴム弾性を持っています。

また、フッ素ゴムの素となるフッ素樹脂とは、フッ素を含むオレフィンを重合して得られる合成樹脂の総称のことを指します。

特性でみるシリコンゴムとフッ素ゴム

シリコンゴムの特性

耐熱性をはじめ、耐水性、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐寒性に優れているゴムです。

そのため、食品、薬品、医療品などの製造部品、設備などで多く使われています。

また、家庭用の食器や調理用具などでもたくさん使用されています。

シリコンゴムの特性や特徴の詳細情報は「シリコンゴムの特性」を参考にしてください。

フッ素ゴムの特性

耐油性、耐化学薬品性、耐熱性、耐炎性、耐候性、耐オゾン性など他の合成ゴムとは比べ物にならない高質の合成ゴムです。

そのため、食品、薬品、医療品などの製造部品、設備などで多く使われています。

高級な素材のため、フッ素ゴムは家庭用などではあまり使用されていません。

シリコンゴムとフッ素ゴムの特性比較

シリコンゴム フッ素ゴム
耐熱性 280℃ 300℃
耐寒性 -70℃ -50℃
耐老化性
耐オゾン性
耐候性
耐炎性

まとめ

シリコンゴムとフッ素ゴム、どちらも優れたゴム素材だとわかったかと思います。

主な特性以外にも、耐油性・耐溶剤性・耐薬品性には、対象によって優れていたり劣っていたりします。

検討の際は、使う環境や薬品でどちらが優れているのか、相性が良いのか確認してから採用してください。

その他のゴムについては、「▼ゴムの種類 全18材質の概要、特徴・特性を解説」を参考にしてください。

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掲載内容

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  • シリコンゴムの特性
  • シリコンゴムの種類
  • シリコンゴムの作り方
  • シリコンゴムへの着色方法
  • シリコンゴムの接合方法

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