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シリコンゴムとは。素材・材質の基礎知識から用途例・加工例

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シリコンについて皆さんはどの程度ご存知でしょうか。

シリコンの基礎的知識を解説しますので、採用前、設計前の知識としてご活用ください。

シリコンゴムの基礎

シリコンゴムとは

シリコンゴムとは、シリコーン樹脂のうち、ゴム状のものを指し、シリコーンゴム、ケイ素ゴムとも呼ばれます。

耐熱性をはじめ、耐水性、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐寒性に優れているため、食品、薬品、医療品などの部品をはじめ、製造現場でも多く使われています。

シリコン(Silicone)の単位構造

シリコン(Silicone)の構造式は下記のようになります。

構造式 silicones.png
GFDL, Link

▼シリコンの構造

シリコンゴムの主な特性

・200℃以上の耐熱性

・-70℃まで耐えられる耐寒性

・水弾きの良い撥水性

・貼り付きにくい離型性

・酸、塩基、塩類などに対して優れた耐薬品性

・経年変化でもひび割れや劣化が起きにくい耐候性・対オゾン性

※細かなシリコンゴムの特性詳細は「シリコンゴムの特性」を参考にしてください。

シリコンゴムの安全性

シリコンゴムは、耐熱性・耐久性に優れていて、化学的安定性も良く、万が一食べてしまったとしても体内には吸収されず、人体には無害でアレルギー反応も少ないと考えられています。

また、一般的なシリコンゴムには、鉛、カドミウムの含有量とホルムアルデヒドや亜鉛の量が基準内であることが多いため、食品衛生法に適合している場合がほとんどです。

しかし、生産段階で着色をしたり、付加的な特性を持たせることで、食品衛生法の規格基準から外れることが多くあります。

▼シリコンゴムと食品衛生法

シリコンゴムの工業向け用途例

・電気部品、電子部品

・食品機械部品、設備部品

・医療・生体、医療機器部品

・パッキン、ガスケット、Oリング、ヘルールガスケットなど、シーリング部品

・チューブ、ホースなど、配管部品

・ゴム栓、キャップ

・ゴム紐、ゴムリング

・ゴムシート、スポンジシート、マットなど、研究機器部品

・キャスター部品、車輪

・シュート、ダクト

・額縁パッキン

・コンベア用ベルト

シリコンゴムの加工・成形例

・抜き加工(打ち抜き)

・金型成型(押出・圧縮・射出・圧入)

・切削加工

・接着加工

・溶着加工

・接着加工

・ライニング加工

シリコンのあれこれ

シリコーンとシリコンの違い(Silicone/Silicon)

シリコンは、有機ケイ素化合物、ケイ素の両方を指す言葉

シリコーンは、有機ケイ素化合物だけを指す言葉

シリコンのカタチ

・シリコンゴム(ゴム素材)

・シリコンオイル(液体シリコン) ※粘度もいろいろ

・シリコングリース

シリコンゴムの歴史

20世紀初めにイギリスのフレデリック・キッピングによるグリニャール試薬の研究過程ではじめて生成されたとされています。

1934年にコーニング社が透明シリコーン樹脂を発明して特許を取得しました。

1940年にGE社で直接法開発によって、耐熱絶縁体として軍需産業で利用が拡大しました。

1943年にコーニング社とダウ・ケミカル社が合弁でダウコーニング社を設立して、シリコーンの製品化を進めました。

シリコンの主要メーカー

ダウコーニング

アメリカ合衆国ミシガン州が本社。日本国内では東レと合弁で東レ・ダウコーニング株式会社を設立している。

モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ

アメリカ合衆国ニューヨーク州が本社。日本国内ではモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社(旧GE東芝シリコーン株式会社)がある。

信越化学工業

東京都千代田区が本社。東京証券取引所・名古屋証券取引所一部上場。

ワッカーケミー

ドイツが本社。旭化成工業と合弁で旭化成ワッカーシリコーン株式会社を設立している。

特殊なシリコンゴム

色付きシリコン

色付きシリコンゴムは、異物混入対策向けのシリコンゴム素材で、赤、青、緑、白など10色から食品素材・生産品の色に合わせて選定できます。

生産品と真逆の色のシリコンゴムを機械部品や設備に使用することで、万が一の異物混入時にもすぐに発見できます。

色が付いているシリコン素材ですが、食品衛生法に適合しています。

▼色付きシリコンの詳細

USシリコンゴム

USシリコンゴムは、超高引裂きタイプのシリコンゴム素材です。

高引裂きシリコンゴムに比べ、非常に引裂き強度が強く、シリコンゴムの持つ優れた基本特性(耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐寒性)を保持しています。

▼USシリコンの詳細

高引裂きシリコンゴム

高引裂きシリコンゴムは、汎用シリコンに比べて引裂き強さが約2倍、伸びが約2倍という特殊なシリコンゴムです。

特性も汎用シリコンゴムと変わらず、食品衛生法にも適合しています。

▼高引裂きシリコンの詳細

低硬度シリコンゴム

低硬度シリコンゴムは、非常に柔らかく、粘着力があるので密着性に優れ、高い防振効果を得ることができるシリコンゴムです。

2°、5°、8°という低硬度のシリコンゴム素材ですが、食品衛生法に基づく厚生省告示第85号に適合しています。

▼低硬度シリコンの詳細

磁気付きシリコンゴム

磁気付きシリコンゴムは、シリコンゴムでありながら磁気に反応するシリコンゴムです。

金属探知機に反応するため、万が一製造ライン内で製品に混入した場合も金属探知機で検知することができます。

特殊なシリコンゴムですが食品衛生法に適合したゴム素材です。

▼磁気付きシリコンの詳細

今すぐ読みたい!保存用PDF資料

木野機工株式会社では、保存用PDF資料「工業ゴムの基礎知識」を配布しています。

 

掲載内容

  • シリコンゴムの基礎
  • シリコンゴムの特性
  • シリコンゴムの種類
  • シリコンゴムの作り方
  • シリコンゴムへの着色方法
  • シリコンゴムの接合方法

【関連製品・関連情報】

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