木野機工株式会社で取り扱うシリコンゴム製品。
シリコーンと呼ぶ方もいればシリコンと呼ぶ方もいます。
このページでは、シリコーンとシリコンの違いと意味について解説します。
※シリコンの詳細情報は「シリコンの基礎知識」「シリコーンの特性」「シリコンゴムの種類」などを参考にしてください。
目次
英語でわかるシリコンゴム
シリコーンとシリコンは、どちらも日本語表記をしているため解りにくくなっています。
まずは英語での違いを説明します。
シリコン
シリコンは、英語表記をするとSiliconeもしくは、Siliconとなります。
つまり、使われる対象によって英語表記が異なります。
日本国内では、SiliconeとSilicon、どちらもシリコンと呼ばれています。
シリコーン
シリコーンは、英語表記をするとSiliconeとなります。
つまり、シリコーン=Silicone、Silicone=シリコーンとなります。
英語でわかるシリコンゴムまとめ
シリコンはSiliconeとSilicon両方の日本語となり、シリコーンはSiliconの日本語となります。
SiliconeとSiliconの違い
英語と日本語で書いてみると少しわかってきますが、英語の意味がわかれば本質が見えてきます。
ここでは、Silicone(シリコーン/シリコン)とSilicon(シリコン)の違いを説明します。
Siliconeとは
Siliconeは、合成高分子化合物の総称で、有機ケイ素化合物のことを指します。
また、人口化合物のため、天然には存在しない物質です。
シリコーン(Silicone)は、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合(≡Si-O-Si≡)を骨格とし、そのケイ素(Si)にメチル基(-CH3)を主体とする有機基が結合したポリマーの総称で天然には存在しません。
シリコ-ンは無機質のシロキサン結合と有機基との結び付きにより、炭素-炭素結合を持つ有機化合物やポリマーと比較し、無機と有機の特性をあわせ持った高機能ポリマ-化合物です。
形状はオイル、エマルジョン、レジン、ワニス、ゴムおよびパウダーなどと極めて多様で、用途も多岐にわたり、いろいろな分野で 利用されています。 出典:シリコーン工業会
Siliconとは
Siliconは、ケイ素の英語名で、元素記号はSiとなります。つまり、ケイ素のことを指します。
また、天然の地殻中に大量に存在する物質です。
シリコンは、ケイ素のことです。岩石や土壌の主成分として自然界に存在し、地球上で酸素に次いで多く存在します。
通常、酸素との化合物、二酸化ケイ素(シリカ)の形で存在します。シリカは砂の主成分で、石英(水晶)はシリカでできています。ケイ素はケイ素樹脂の原料となっています。
半導体材料に使われるシリコンは、原料の珪石を還元、精留させて、ケイ素の純度を高めたもので、暗灰色をした金属です。 出典:シリコーン工業会
SiliconeとSiliconの違いまとめ
Siliconeは有機ケイ素化合物のことで、Siliconはケイ素(元素:Si)のこととなります。
まとめ:シリコーンとシリコンの違い
Siliconeは有機ケイ素化合物のことで、Siliconはケイ素(元素:Si)のこと。
シリコンはSiliconeとSilicon両方の日本語で、シリコーンはSiliconの日本語。
つまり、
シリコンは、有機ケイ素化合物、ケイ素の両方の意味
シリコーンは、有機ケイ素化合物だけの意味
となります。
そのため、シリコーンとシリコンはゴム素材のように全く同じものを指している時もあれば、ケイ素とゴム素材のように違うものを指している場合もあります。
木野機工株式会社でのシリコン
弊社では、ゴム素材(有機ケイ素化合物)である製品を「シリコン」と表記し、「シリコン」と呼んでいます。
理由は様々ですが、USシリコンや高引裂きシリコンなど、製品名にも採用しています。
もちろん、ご依頼の際にシリコーンと呼んでもらっても構いませんのでご安心ください。
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